「あいつが悪い!」と自分の怒りを相手にぶつける事は楽です。
自分のアタマを使わずに、反射的に「相手が悪い」と決めつけると、そこで結論が出て終わりになっちゃいます。
これが結果になって、不幸に陥ります。
自分は正しい、でも相手とぶつかる、だから相手が悪い。
本当にそうでしょうか?
世の中、そう結論出して相手を責める事が多いですね。
でも、実際はそう簡単じゃありません。
どう違うかって言うと、この構図って、
「自分の正義」vs「相手の正義」なんですね。
相手もあなたの事を「あいつが悪い!」と思ってるんです。
自分の中の正義感と照らし合わせて、あなたが「悪」なんです。
お互いに「自分が正義」だと思ってると決着がつきません。
相手が「悪」なんですから、譲る必要ありませんからね。
ここで、なぜ相手がそう考えるに至ったのか?を考えてみる必要があります。
必ず理由があるはずです。
難しいのは、相手も反射的にそう思っているだけで、理由なんて考えてない事が多い事です。
なぜ自分が正しいのか?なんて普通は考えません。
「当たり前だろ!」「常識だよ!」で終わりです。
その結果は、お互いに反発して終わりになります。
相手を「悪」だと決めつけたら、お互いが嫌な思いをするだけなんですね。
まず、自分がなぜ自分を「正義」だと思ったのか、考えてみませんか?
そして、できれば相手にも聞いてみましょう。
もちろん、譲れないものは譲る必要ありませんが、多くの場合「同じ目的」なのに「手段が違う」だけって事が多いんです。
その手段にこだわる理由ってありましたっけ?
お互いの目的が同じなら、お互いがそう思えれば、歩み寄れるんです。
そして「相手も正義」だと思えるんです。
それでもまだ、相手に非があると思う事だってありますよ。
でも、相手の考え方が違う事から、その結論に達した事がわかります。
相手は「悪」では無く「相手の正義」に基づいて行動してるんです。
そして、相手を「悪」だと決めつける事は、実は自分の潜在意識に悪い影響を与え、不幸になる要因になるんです。
意見が合わない事と、相手を「悪」だと決めつける事は違います。
幸せになりたいなら、相手を「意見が異なる人」として認めましょう。
それだけで、あなたは今より何倍も幸せになれます。
上手くすると、その相手は「意見が異なる友人」になって、違う意見を楽しめるようになるかもしれません。