今から20年ほど前、ある有名企業で主任になった頃。
かの有名な本「7つの習慣」に出会いました。
速読も得意でしたが「7つの習慣」は速読できる様な本じゃありませんでした。
とても難解で、中々読み進めません。
途中まで読んではまた少し戻る、そんな読み方をしていた頃、目からウロコのエピソードが登場したんです。
それは、とある看護師の短いストーリーでした。
「一所懸命世話をしている患者さんから罵られたりするととても気持ちが落ち込む」
どう思いますか?
それはそうだ! その患者がけしからん!
私はそう思いましたが、著者であるコビー博士は違いました。
確かに罵倒されたりすることは気分の良い事じゃない。
だが、それであなたが落ち込むのは、パブロフの犬と同じ「条件反射」だと。
あなたには、落ち込む自由も、落ち込まない自由もあるのだと。
どちらを選択するかは、あなたの自由なんだ、と。
当時、毎月の労働時間が300時間を超える様なことが常態化していた職場で、それが当たり前だと洗脳されていた、何も考えずに毎日を送っていた自分にとっては新鮮でした。
仕事は大変だが、そんなもんなんだ。
ここから落ちこぼれたら、人生の落伍者なんだ。と思っていました。
そんなものは、誰か他の人の価値観だって事がわかってなかったんですね。
「リアクションは自らが考えて、選択して良いんだ!」
そう思っても、そんな事、中々上手に切り替えたりするのは難しいです。
でも、出来るようになりました。
少しづつ、アタマを使っているかどうか、自分に問う様にしたんです。
「今、こういう反応をしているけど、自分で考えて選択したのかな?」と。
人の決めた価値観や、当たり前だと洗脳されていた反応じゃ無いよね?
そう問う事で、楽になりました。
人と違う事が楽しくなりました。
世の中に居る人は、全員自分と違う人です。
それらの人が考える常識は、実は周りに影響された洗脳の結果です。
いちいちそれらに合わせる必要なんか無いのです。
あなたは、何が起きても、
落ち込むのか、すっきり気分を変えて楽しく過ごすのか、
選ぶ自由があるんです。