自分の中では、記事の内容がかなり信頼できると思ってるのが東洋経済なんだけど(日経ビジネスとかと比べて、ね。)この記事は残念。
曰く
『会社員が「戦略を考える力」を身につける超基本』
なる記事である。
https://toyokeizai.net/articles/-/334277
どこが残念かって云うと、伊藤が前から何度も言っているように、社員レベルで考える事って「戦術」なんです。
決められた予算で、決められた市場を相手に、どうするよ!
ってのは「戦術」です。
戦略ってのは攻略すべき「市場」を決めることなんです。
予算なんてその後で必要なだけ足すんです。
つまんない日本語の定義をぐちゃぐちゃ云う気はなくて、この2つは全く違うものなんだけど、判ってない経営者・幹部が多すぎて 結果、経営もダメダメってことが多いんですよ。
戦略と戦術の違いが判ってる経営者が増えれば、もう崩壊している市場に沢山の企業がしがみ付くなんてあり得ません。
つまり撤退も含めて投資すべき対象を決める、それが戦略です。
次にどの市場に自分たちの強みを持ち込んで闘うか、が戦略なんですよ。
経営陣がこの差を理解しているかどうかが、企業存続の鍵になるわけです。
つまり、戦略を考えるためには、自社の強みは何か?を把握し、何を伸ばすか?の方が重要になってくるわけです。
もう過当競争になって薄い利益しか得られない市場でどう闘うか?は 戦術でしかありません。
そんな市場は 次の戦略を実現するための 捨て駒・踏み台でしかありません。
踏み台を戦略なんて言葉で釣って社員をその気にさせるなんてのはアリかもしれませんが、経営陣までそうなっちゃお終いです。
まぁ、そんな企業はたいてい上手くいきませんけどね。