例えば昔から多い、「脱サラしてラーメン屋を起こす」
ラーメン屋そのものは、日本では歴史のあるビジネスモデルですね。
それ故に1杯五千円とか1万円のラーメンは成立しにくいものです。
たいてい五百円から千円程度が、世間の納得いく相場となります。
1500円なら、多くの人が「高い！」「コスパ悪い！」と評価されるでしょう。
そこで、1000円で提供して、
客がワンサカ来店する店を起こそうと考えたらどうでしょう？
既に確立されたビジネスモデルなので、
どうやっても原価は300円程度しか使えません。
その許された原価の範囲で、
客が引っ切り無しに訪れるラーメン屋を開店するためには、
他のラーメン屋に無い独自の特徴が必要になりますし、
せっかく考えたその特徴を、誰かが真似をするのも容易です。
数多ひしめくラーメン屋業界で、
あなたはこのビジネスを成功される事が出来るでしょうか？
もちろん、可能性が無いわけでは無いが、
ヒットさせるのも一苦労だし、それを継続させる事も大変な苦労です。
つまり人が考え、既に世に浸透しているビジネスモデルでの大成功は至難の技です。
一方で、自分が独自に考え、世に浸透していないビジネスモデルであれば、
勝手に値付けが可能です。（もちろん需要に対して適当であると世が認める範囲で）
価格破壊者が登場するまで、
あるいは大手が似たようなビジネスモデルで参入するまでは、
その事業展開スピードによって、市場を独占することが可能です。
大手の参入を許さない程のスピードで展開し、
事業を継続する仕組みを作って仕舞えば、大成功の可能性が高くなります。
この為のアイデアは、
100%誰も考えつかなかった新しいものである必要はありません。
既にあるモノの組み合わせで良いのです。
例えば先の「ラーメン」で考えてみましょう。
あなたが美味しい「ラーメン」を作れるからといって、
「ラーメン店」を立ち上げれば、その商売で大成功するのが難しいのは、
先に述べた通りです。
ですが、
人を呼べるイベントで、参加者に食べてもらう事を考えてみたらどうでしょう？
ラーメンを美味しそうに食べるシーンがある映画ばかりを
上映する映画館なんてどうでしょう？
上映とラーメンをセットにして、
主人公が美味しそうに食べるラーメンを提供するのです。
あなたの目的はラーメンですが、
お客さんは映画とラーメンを目指してやって来るかもしれません。
まぁ、こんな思い付きなら幾らでもアイデアが湧きますよね。
その中から厳選して、他人がおいそれと真似できない、独自のビジネスモデルを組み合わせる事で、大成功の道が拓けます。
なにも「ラーメン店」にこだわる必要は無いのです。
全く誰も考えつかなかった組み合わせをいろいろ考えてみましょう。
片方がビジネスで、片方が趣味、
なんて云う組み合わせにヒントが多いかもしれませんよ。
